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中国の今

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変化する中国の今をお伝えします。

 

上海不動産(内環状)の歪。

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街を見渡すと、5年前に比べると不動産屋が減っている。
当たり前と言えば当たり前だ。建てる場所も少なく、ある程度開発が終わっているから。
依然として、内環内の物件は高過ぎる。
例を挙げてみましょう。(億ションでは無く、ある程度わかりやすい物件が例とします)
地下鉄1号線9号線10号線徒歩5分圏内。場所は徐家フイ
築8年88平米。販売価格360万元(4330万円)内装は何とか日本人でも耐えられる。

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1平米辺り4万元(48万円) 因みに蘇州の新築1平米1万2千元(14万5千円)
さて、この物件を賃貸にすると。
1ヶ月6500元~7000元(78000円~84000円)
1年家賃収入は、(仮に7000元とする。)84000元(100万円ほど)
家賃収入で元を取るには。。。
もう計算式は要りませんよね。

自分で住んでいなければ、大赤字で有ります。
不動産屋に行くと、売り物件ばかりで、貸し物件が異常に少ない。
貸せば損するという概念です。

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例えば、築15年。「華山花苑」78平米。
家賃は4500元ほどなのだが、売り物件数は200件。貸し物件は8件。
売り物件など全く持って動いていない状況。

築10年、15年、20年。日本で言う幽霊が出てきそうなボロマンション。
これに1平米3万元も出して購入する”あほ”もいないであろう。
内装も遣れているし、水回りなども最悪。補修補修の嵐。耐震設計でもあるまいし。
そして、現在の上海。老朽化=20年もすれば廃墟状態のマンションが殆どです。
まず、全てとは言いませんが、多かれ欠陥住宅で有りましょう。

このポイントを報じているマスコミなど有りませんよね。

要するに、マンションの評価額が高すぎる訳です。
誰が基準で吊し上げたのでしょうか。温州人?それとも政府筋?
温州人も夜逃げ状況で有りますし。
まさしく、この評価額は今の上海としても高すぎます。

この5年の間で、内環状から外環状に流れた人口16%。約320万人。
地域経済が動くはずがありません。税収も激減でしょう。
完全なるOffice街にすれば良いのでしょうが、それも出来る状況でもない。

不動産の価格の適正化をしないと、これから、上海はもっと歪みます。
10年もすれば、上海は小汚い廃墟マンションが建ち並ぶ街に変貌してしまうでしょう。

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現在、上海で不動産を購入している人はいないでしょう。
現地の上海人のおっちゃん、おばちゃんが言いきります。「来年には不動産値下がりするよ。」
なぜか、収入と家賃バランスの悪さ。そして食料品などの物価上昇で、庶民の怒りは、かなりのものかと。

現時点、「華東地域」で飲食業、販売会社設立するので有れば、
昆山、蘇州、無錫、杭州、常熟などが比較的家賃も安く、地方都市レベルも高いですのでお勧めで有ります。
適正ではない不動産価格の上海では、もう少々時期を見た方が良いかも知れません。

                                           by  326水島

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