日本の当たり前を中国で武器にする①
中国に来た当時、飲食店を始めるにあたって まず考えたのは そのサービスの仕方や給与制度でした。
日本で当たり前のことをやろうとしたのです。
それは
「いらっしゃいませ」であり
「ありがとうございました」であり
ウェイトレスやウェイターでもトイレ掃除をする。という
日本では当たり前の事を実施しようとしました。
また、給与面でも昇給するような仕組みを当然のように実施しようとしました。
が、まず、抵抗に有ったのが 皿洗い、トイレの掃除などを ウェイトレスもカウンター内のバーテンも店長でさえしないのです。
中国では、完全に仕事が縦割りで トイレ掃除はトイレ掃除専門、皿洗いは皿洗い専門だったのです。
驚く事に「いらっしゃいませ」をいうのでさえ、一つの職業、職務なのです。
そのポジションの人間は、頭を下げて「いらっしゃいませ」(歓迎光臨)というだけの仕事でした。
彼等は、ウェイトレスでもないのです。頭を下げて店内に案内するだけ。
そして 中にいるウェイトレスやウェイター(服務員)につなぐだけが仕事。
注文も取りませんし、ものも運ばない、客から何か言われても対応しない、別な服務員を呼んでそのテーブルに行くように言うだけ。
日本の喫茶店の当たり前のように アルバイトであっても 店長であっても マスターでもママでも 忙しければ トイレ掃除だって皿洗いだって
レジ打ちだって 食器だって下げる。というようなことはありませんでした。
逆にトイレ掃除のおばちゃんは、皿洗いもしないし、下膳もしない。ありがとうございましたも言わないのです。。。
その代わり給与は固定でほぼその職位や業務内容で給料の相場は決まっています。
そこを 今度は 昇給できるような給与制度を取り入れようとしました。
同時に 縦割りの業務内容を変えようとしました。
皿洗いのおばちゃんにトイレ掃除をさせ、アルバイトの女の子に簡単な飲み物やサンドウィッチ等の軽食を作らせ、それが出来れば、給料も時給も上がるようにしようとしたのです。
ところが 今度は、中国人の知人たちから反対が入りました。その必要はないというのです。
そんなに給料を上げてはダメだというのです。さらに店長も自分の給料が上がることについては反対しないのですが
人を入れることばかり人数(ひとかず)ばかりを要求するのです。
いくら 少数精鋭で給料を上げるんだと言っても当初は理解しませんでした。
人数が少なければ、かっこ悪いだの、それは自分の仕事じゃないだの、彼らの仕事でもないだの。。。
若干、それに負けて 給与制度なども自分の考えをつき通せずに彼らの言う事を聞いてしまいました。
でも その後少しづつですが 変えて行きました。
結局、当初の考えに近いシステムを作ったのです。
その分、給与も上げました。逆に言う事を聞かないと罰則や罰金制度も作りました。
店内のサービスに関しても なにせ、日式の喫茶店というか、珈琲館なのですから 誰でも日本語で「いらっしゃいませ」を言わせました。
言わなければ注意と警告と罰金で対処しました。この点は、日本では必要もない事ですけどね。
言えば、評価して 時給をあげたり、職位をあげたりしました。飴と鞭を実施したのです。
その結果、完全ではなかったものの、かなり自分の考えてた方向になって行きました。
客の評判も良くなってきました。やはり、日本で当たり前の事は客にとっては快適なのです。
当たり前のことは、店としては、すべきなのです。
伝統だから 慣習だから 歴史だから ここは中国だから には、負けてはならないのです。
当たり前を武器にする。まだ、それが中国では通用します。それが価値になりえるのです。
それも今後は 中国でも当たり前になっていくと感じています。
そうなってからでは、何の価値もない。遅いのです。
例えば、今もんてが 中国市場向けに企画を練っている「中国国内におけるジンギスカン料理専門店の展開」の企画でも 日本では当たり前のサービスやアメリカの顧客向けのメソッドで行われている制度などを中国化し、組み入れようとしています。次回は、その一部を公開しましょう。
【日本の当たり前を中国で武器にする②】に続く
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中国飲食ビジネス
中国飲食問題点
中国飲食
中国での日式ジンギスカン鍋
日本で当たり前のことをやろうとしたのです。
それは
「いらっしゃいませ」であり
「ありがとうございました」であり
ウェイトレスやウェイターでもトイレ掃除をする。という
日本では当たり前の事を実施しようとしました。
また、給与面でも昇給するような仕組みを当然のように実施しようとしました。
が、まず、抵抗に有ったのが 皿洗い、トイレの掃除などを ウェイトレスもカウンター内のバーテンも店長でさえしないのです。
中国では、完全に仕事が縦割りで トイレ掃除はトイレ掃除専門、皿洗いは皿洗い専門だったのです。
驚く事に「いらっしゃいませ」をいうのでさえ、一つの職業、職務なのです。
そのポジションの人間は、頭を下げて「いらっしゃいませ」(歓迎光臨)というだけの仕事でした。
彼等は、ウェイトレスでもないのです。頭を下げて店内に案内するだけ。
そして 中にいるウェイトレスやウェイター(服務員)につなぐだけが仕事。
注文も取りませんし、ものも運ばない、客から何か言われても対応しない、別な服務員を呼んでそのテーブルに行くように言うだけ。
日本の喫茶店の当たり前のように アルバイトであっても 店長であっても マスターでもママでも 忙しければ トイレ掃除だって皿洗いだって
レジ打ちだって 食器だって下げる。というようなことはありませんでした。
逆にトイレ掃除のおばちゃんは、皿洗いもしないし、下膳もしない。ありがとうございましたも言わないのです。。。
その代わり給与は固定でほぼその職位や業務内容で給料の相場は決まっています。
そこを 今度は 昇給できるような給与制度を取り入れようとしました。
同時に 縦割りの業務内容を変えようとしました。
皿洗いのおばちゃんにトイレ掃除をさせ、アルバイトの女の子に簡単な飲み物やサンドウィッチ等の軽食を作らせ、それが出来れば、給料も時給も上がるようにしようとしたのです。
ところが 今度は、中国人の知人たちから反対が入りました。その必要はないというのです。
そんなに給料を上げてはダメだというのです。さらに店長も自分の給料が上がることについては反対しないのですが
人を入れることばかり人数(ひとかず)ばかりを要求するのです。
いくら 少数精鋭で給料を上げるんだと言っても当初は理解しませんでした。
人数が少なければ、かっこ悪いだの、それは自分の仕事じゃないだの、彼らの仕事でもないだの。。。
若干、それに負けて 給与制度なども自分の考えをつき通せずに彼らの言う事を聞いてしまいました。
でも その後少しづつですが 変えて行きました。
結局、当初の考えに近いシステムを作ったのです。
その分、給与も上げました。逆に言う事を聞かないと罰則や罰金制度も作りました。
店内のサービスに関しても なにせ、日式の喫茶店というか、珈琲館なのですから 誰でも日本語で「いらっしゃいませ」を言わせました。
言わなければ注意と警告と罰金で対処しました。この点は、日本では必要もない事ですけどね。
言えば、評価して 時給をあげたり、職位をあげたりしました。飴と鞭を実施したのです。
その結果、完全ではなかったものの、かなり自分の考えてた方向になって行きました。
客の評判も良くなってきました。やはり、日本で当たり前の事は客にとっては快適なのです。
当たり前のことは、店としては、すべきなのです。
伝統だから 慣習だから 歴史だから ここは中国だから には、負けてはならないのです。
当たり前を武器にする。まだ、それが中国では通用します。それが価値になりえるのです。
それも今後は 中国でも当たり前になっていくと感じています。
そうなってからでは、何の価値もない。遅いのです。
例えば、今もんてが 中国市場向けに企画を練っている「中国国内におけるジンギスカン料理専門店の展開」の企画でも 日本では当たり前のサービスやアメリカの顧客向けのメソッドで行われている制度などを中国化し、組み入れようとしています。次回は、その一部を公開しましょう。
【日本の当たり前を中国で武器にする②】に続く
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中国での日式ジンギスカン鍋