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中国の今

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変化する中国の今をお伝えします。

 

「所詮、中国」の意識から抜け出せず 上海進出で成果を出せない日本企業

週間「ダイアモンド」のオンライン版より興味ある記事が出ていたので、抜粋しておきます。

行き当たりばったりで
上海進出する中小企業


中国あるいは上海市場において、日本ブランドは定着し、ビジネスに結びついているのか。
高度な消費財や生産財など、先端技術を駆使した日本製品には成功例もあるだろう。
昨今は、日本ブランドとして中国市場に売り込みをかけるアニメ、ゲーム、食などもある。
が、多くの日本企業にとってその開拓は厳しいといわざるを得ない。
とくに食品では、失敗例が散見される。

[上海の富裕層に売りたい]
と日本の中小メーカーが、調味料やレトルト食品、うどんや佃煮などを上海に送り込む。
背中を押しているのは農林水産省だ。
2004年(平成16年)になって初めて同省の予算概算に「海外」というキーワードが出てきたように、
輸出振興は緒についたばかり。
それでもここ数年で「海外における日本食文化の浸透」が本格化し、
農林水産物の輸出機会の拡大、生産者支援のために08年(平成20年)に21億円が計上された。

取り組みの中には「輸出などまったく考えたこともない」企業や生産者への支援もあるが、
取材の過程で筆者が目の当たりにしたのは
「本当にこれを上海で売ろうというのか」と呆気にとられた食品や、
「調査はまったくしていないし、する時間的、人的余裕もなかった」という進出企業だった。
「いいものなら、放っておいても上海で高く売れる」と言う作り手本位の迷信や、
海外の展示会参加においては「俺のフトコロは痛まないから(=補填がある)」
という他力本願の甘えも散見される。
まだまだ手探りの部分が大きいにせよ、上海の消費者分析はおろか、
ほとんどが「行き当たりばったり」なのには、正直驚いてしまった。

国内にしか目が向かない
日本企業は海外で通用しない

日本企業に見られる顕著な傾向がある。
商品については「うちでは昔からこうと決まっている」、
販売については「いずれ口コミで広がるから」と言うもの。
これらが上海市場で通用しないことは、
最前線でビジネスに携わる現地駐在員であれば骨身にしみてわかっている。

「日本企業が上海で勝てない理由、それは日本国内だけにしか目が向いてないことにあります。
組織のあり方、幹部の力量、リサーチやマーケティング力が世界に通用しないこと、
これにいまだ気づいていません」

折りしも、経済産業省が所管する産業構造審議会基本問題検討小委員会が今年7月、
「知識組替えの衝撃~現代の産業構造の変化の本質~」という報告書を提出した。
その中で、グローバル化が進展しつつも、「ファッション、日本料理、伝統工芸、アニメなどの
『ジャパン・クール』はビジネスに結びついていない」と指摘しているのは大変興味深い。

 国を挙げてこれほどの仕掛けづくりをしながらも、
結果、絵に描いた餅に終わる可能性はないとは言えない。
上海市場について言うならば、「日本ブランドなら出せばいくらでも売れる」と言う
、売り手側の勝手な幻想が成功を妨げていると言える。
「所詮、中国」はもはや通用せず。時代と市場を読み間違えれば、
そこには敗退という結末しか用意されていない。

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中国自動車
 
 

Comments

 
風来坊さん。
お久しぶりです!
この内容本当にそう感じています。
この頃、日本からの中小企業のアテンドと言うか、
中国の企業を紹介しているのですが、
なんと、中国企業の社長の方が、理屈が通っているんですよ。
こちらは、中国のビジネスの仕方を、嫌と言うほど分からせて貰っているので、日本企業の言う言葉を、中国側に伝えるのがアホらしくなってきています。
私自体は、中国の社長が言うことが分かるので、私が日本企業の話を伝えないと行けないので、苦労しています。

それでいて、こちらが中国事情を伝えると、理解不能と言うか、
「中国だからな」と言う回答が多くて、困惑しております。。

何にもそこから進まないんですよね。
これが、多くのこれから中国進出する中小企業の実態なのでしょうね。
一人で中国進出した私から言えば、初めは一人でリサーチしてくださいって感じです。。

中国に滞在しないで、中国を分かったように分析する方。
まじで鬱陶しいんですよ。
ビジネスは、頭だけでは構築出来ない。それもビジネス形態が全く違う中国で。
コミニストが書いている事は、一つの情報として頭の片隅にいれ、自分一人でまずは中国を渡り歩いて欲しいですね。

私は、かなりコミニストの文を読んでいます。
そのコミニスト言動を、中国に来た人から良く耳にします。
あああ、また、あの本、ネットからのパクリだって。
中国のパクリ文化って言うけど、その本人がパクッています。。。

これが、現実ですね。

起業の基本 
食品の話も出たので少し話させていただきますね。

中小企業の中国進出や、日本から商品を中国へ輸出する
邦人企業は本当に多いですね。

マスコミに乗せられて
「日本産りんごが1個1500円で売れた」
「日本産こしひかりが数時間で完売した」
なんてのを記事で観ると、ならば自分の会社の商品も・・・
と考えたくなるのでしょうね。

中国の人口や経済成長もその進出要因の一つの材料なのでしょう。

犠牲者(企業)を誘導させるマスコミを最近許せません。

ジェトロでの調査でも進出企業で投資を回収できたのは
数%の企業で、大きな損失を中国で受けた企業はその数倍
あると思います。

大方の中小企業は
マーケットリサーチも無し
中国語もわからない
地元の通訳を管理責任者にする
お金を出して、中国には月1~2回、5日程度在籍する
工場や会社には朝出勤して昼には退社

汗水流すことなく、中国の管理者に一任して、思いつきで
これしてみたら、あれしてみたら

責任者は明白了!(了解しました)でお金の垂れ流し

この状態では、どんな母体の強い企業でもさい先は解りきっているのですが、やめられない。

中国、日本にかかわらず中国で永住する気持ちで経営者として
会社から離れない、管理を人に任せない、最先端に自分が働く姿勢が無ければ、宝くじくらいの確立で成功は難しいでしょうね。







 
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