上海天馬サーキット シェイクダウン

シェイクダウン&練習に、やっとの思いで行けることになった。
不安要素が数多くある。
サーキットでの全開走行は、マシンにとって過酷きまわりないので、
トラブルは少なからず出るで有ろうと考えていた。
まずは、ライダーがマシンに慣れてもらうのと、水温、各所オイル漏れ、タイヤの皮ムキ、サスペンションセットなど、するべき事が多い。
3本の練習走行をしたいところだった。
私自身が一番懸念していたところが、EXマニホールドのへこみだ。
前の中国人オーナーが転倒したらしく、3番4番EXマニが、歪み曲がっているところだ。
18000回転、回るエンジンなので、高回転域で排気干渉をするのでは無いかと不安で一杯だった。
この状況なので、日本から、アルミEXマニを調達しているのだが、配送がずれ込み、レース当日に間に合うか間に合わないかの瀬戸際。。。。。

朝、トラックを調達して、天馬サーキットに行く。
一本目30分間練習開始。
ピットから見ていたが、やはり高回転時のパンチが無い。
30分走行で、水温が上がりきる。
やはり、EXマニのダメージは大きい。
2回目の走行。
中国はガソリンのオクタン価が低いので、添加剤を入れて走行開始。
しかし、1週目で、スローダウンしてしまう。
ピットに戻り、色々と整備してみるが、3番4番が爆発していない事を発見。
EXマニをはずしてバルブの動きを見て問題無いが、
排気ポート、バルブに、排気の逆流の後が見られる。
根本的な原因は、このバイクはレギュラー仕様で、オクタン価が上がったときにCPUが点火時期を速める補正機能がないバイクで有る事と、3,4番の排気効率が悪いのとが、万が悪く一致してしまい爆発しない現象で有る事がわかった。

この日は、工場に戻り、ガソリンを入れ替えて正常に戻ったのではあるが、細かいセットが出来ず、かなり痛い船出になった。
街乗りとサーキットでの走行は、マシン負担が全く違うので、仕方ないところだ。
問題点改善点は、見つかっているのだが、後は、日本からパーツが到着することを祈るばかり。

中国でレースをする事の大変さを、シェイクダウンのこの日、嫌というほど理解させてもらった。(日本では現場にスペアパーツ、すべて交換出来る工具を持って行っていた)
これも、天から与えられた試練だと思い、チャレンジを続けたい。

中国自動車