CCCレース by上海国際サーキット

中国サーキット選手権「CCC」が、上海国際サーキットで21日行なわれました。
「スピードマスター」(オイル)が、出場する3チームにオイル供給をしている事もあり、
総経理のご好意で、日本人上海モータースポーツ倶楽部(ミクシー)の皆さんをお誘いしていただきました。パドック内に入れましたので、現場の臨場感、今年のマシンの成熟度が読み取れます。

このCCCレースは、中国生産だけの自動車を改造して、レースをするのですが、箱レースの中では中国ではTOPクラスです。日本で言う、スーパーGT&スーパー耐久の間に近いカテゴリーになります。
中国では、世界のメーカーが現地生産していますので、世界の代表的な車がレースをします。
日本では、日産、ホンダ、トヨタ、マツダ
USAでは、フォード
EUでは、フォルクスワーゲン、プジョー、シトロエン
韓国では、現代、KIA
などが参戦しています。
なぜ参戦するのか?
これは、メーカー広告が非常にウエイトを占めています。
現在でも日本を抜かし、世界第2位の自動車販売台数ですので、必然的に海外メーカーがレースに参戦します。
このレースは、全国放映されて、13億人にアピール出来るので、広告と思えば安いのかもしれません。
日本では、レースは”ケーブルTV”か”TV東京”位しか放映しませんので、メーカーはこの事が中国でレースをする意義があるのだと思います。
「CCC」の面白い所といえば、メーカー、プライベートがごちゃ混ぜにレースをします。
4年前に比べれば、車両製作レベルが物凄く上がってきていますので、メーカーとプライベートの差が、今年は大きく出ているように感じました。


1600ccクラス“ディフェンディングチャンピオン”の日産NISMO「TIDA」ですが、上海サーキットだけを見るにあたって、今年は非常に苦労している様に感じました。
上海大衆「フォルクスワーゲン」POLOが、去年の屈辱から、マシンのレベルを数段上げてきています。

これはメーカーでなければ製作出来ないレベルです。
それに伴い、日本のメーカー「クスコ」「横浜タイヤ」が協賛しており、今年はNEW POLOの完成度が非常に高く見えました。
驚いたのは、「クスコ」製の”GTウイング”が付いている事、車高調(サスペンション)の補強がされていることです。これは日本技術が入ったのかな!?と感じさせられる所です。
他には、フロントバンパーからマフラーが出ている事。。。これは驚きました。

1600ccのレースは、予選「POLO」が1,2位「TIDA」3.4位 5位には上海の”チャイナドラゴン”の「プジョー」と言う形でした。
本選は、約40分間のレースです。最後の1週までTIDAが1位、4位守っていましたが、
後半、「TIDA」はパワーが無くなり、伸びが悪くなってきました。タイヤはどちらも横浜タイヤ。
レースを見る中では、サスペンションはレース周回になると、日産「TIDA」に軍配が上がるのですが、
後半、熱ダレでエンジンパワーが著しく落ちました。この差は、エンジンオイルから来るのでは無いのかと思いました。

POLOは「シェル」 TIDAは「モチュール」
エンジン計測データが私にはわかりませんので、断言は出来ませんが、
非常にオイルのウエイトは大きいのだろと感じています。
最終ラップ、「TIDA」は「POLO」に抜かれてしまいました。
次は、2000ccクラスですが、「スピードマスター」が、3チームオイル供給をしています。

ホンダ 「アコード」K20エンジンを積んだ車両。
日産 「サニー」(日本ではシルフィー)SR20DEエンジンを積んだ車両。
吉利?KIA?この名前はわかりません。すいません。

ここで驚いたのは、
フォード「フォーカス」が強いという事でした。予選、本選1位。
様相外でしたので、レースが終わった後に車両を覘きに行きましたが、やはりこの車、物凄い完成度でした。
WRC車両レベルに仕上げていましたので、半プライベートでは勝てる車両では無かったです。

トヨタもこのクラスに、中国”広州トヨタ”「カムリ」を投入してきていました。
この「カムリ」トヨタが中国市場に投入し、力をいれている車両です。
現在でも、コスト、性能、デザインから、中国では爆発的な人気車両です。
発売して間もないですので、マシン熟成度が足りませんので、予選は4位でしたが、今後熟成がましていくと、「フォード」を脅かすのだろうと印象は受けました。本線はトラブルリタイヤでした。
ここで、注目すべきは、2位と3位。
”スピードマスター”がオイル供給している、ホンダ「アコード」日産「サニー」です。
ホンダ「アコード」のチームのタイヤは、「ハンコック」このタイヤは韓国メーカーのタイヤです。
日本では、ドリフトで安くて減らないタイヤで有名ですが、スリックタイヤを生産しているのには正直驚きました。
タイヤの状態を見ましたが、私がレースをしていた頃のスリックの減り具合にとてもよく似ています。
と言うことは、まだタイヤ技術レベルが、5年以上前と言う事になるかもしれません。
「アコード」のキャンバー角度が少なめであった事か、バネレートの弱さ、ショックの減衰力のバンプの弱さがタイヤのショルダー部分のブリスターに影響しているのかも知れませんが、今後、前を走るのであれば、タイヤ技術レベルを上げないといけないも知れません。
しかし、流行!ホンダ”VTECパワー”と”スピードマスター”のオイルの組み合わせでパワーダレも少なく走行し2位をゲット出来ました。
3位の日産「サニー」は、去年のチャンピオンカーそのままですが、今年からは、日産NISMOから離れて、半プライベート参戦ですが、やはり車両の作りこみ、十数年の歴史の「SR20DE」と「スピードマスターオイル」の組み合わせで、終始、安定した走行で3位をゲット出来ました。
今年のCCCを覘いて見ての感想ですが、
★広告媒体として、メーカーが本腰を入れてきている。
★車両製作レベル&レース戦略が外人主体である事。
★日本のアフターパーツメーカーの数が増えている事。
この3点に尽きると思っています。レーシングドライバー自体のレベルは差ほど変わっていませんが、車両製作レベルが、?千万まで上がってきている事です。
モータースポーツは、これから車を購入する若者にとって「夢」を与えるものでもあり、メーカーの強さをアピールする部分でもありますが、メーカーは、草の根レースにも、もっと力を注いでいかなければならないと感じています。
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中国のおねえさま、リクエストにお答えしてUPしました!!
ご賞味ください!!
あべさん
木村さんの、力が入ったピースサインが必見です!!
笑顔が素敵だったので、UPいたしました!
勿論、サポートチームは大活躍!!あべさん日本から、パワー添加剤1000本持ってきてください!!
4輪レース、2輪レースに宣伝しまくり、リピーター獲得しますよ!!