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中国経済の成長、今後2年間に鈍化 世界銀行報告指摘

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 〔北京12月13日発新華社=中国通信〕世銀銀行(国際復興開発銀行)は13日、北京で研究報告を発表し、中国経済は今年、この10年間で最も高い10.4%の成長率を記録する見込みで、成長率は07年と08年に若干鈍化するが、中国経済は今後も世界経済を引っ張っていくだろうと予測した。
 世界銀行は同日北京で、研究報告「2007年の世界経済に関する展望――次の段階のグローバル化の波に対応しよう」を世界各地と同時発表した。この報告は急速に発展する東アジア・太平洋地域について一章を設け、中国は地域経済の発展を引っ張る最も重要な勢力に成長したと強調した。
 世界銀行は報告のなかで次のように予測した。中国経済の07年の成長率は小幅に下落して9.6%となり、08年は8.7%に下落するだろう。近年急速に拡大している輸出の伸びも今後2年間に現在の20%超から14%に下落する。
 世界銀行貿易局経済顧問で同報告の責任者ニューファーマー氏は「経済成長の鈍化は中国にとって好ましいことで、長期にわたる高度成長がもたらしている幾つかの圧力を効果的に緩和するだろう」と指摘した。
 さらに次のように指摘している。今後の2年間に中国経済の成長は若干鈍化するが、世界経済の成長と比べると、成長率は依然として高いものになるだろう。07年と08年の高所得国の経済成長率は2.6%になるとみられており、発展途上国の成長率は6%以上に達する見込みで、東アジア・太平洋地域の成長率は8.1%前後になろう。
 世界銀行の報告は次のように指摘した。旺盛な国内需要に促され、中国の生産能力は今後の2年間も拡大が続くが、インフレの可能性は低く、経済収支も黒字が続くため、中国経済は軟着陸に成功するだろう。
 また「大幅に増加している中国の投資伸び率を引き下げる余地は大きい」と指摘した。
 大幅に増加した投資と輸出に促され、1~9月期の中国経済は10.7%の高い成長を記録した。この高い成長は中国指導層の注意を喚起しており、政府は緊縮金融政策やマクロコントロール手段を通じて投資の伸びを抑えている。
 世界銀行中国駐在事務所首席経済学者ホフマン氏は新華社記者の取材に応じ次のように述べた。最近のマクロコントロール措置を通じて、中国は一連の成果を収めており、経済成長はすでに鈍化している。今後2年間に経済の過熱は一部の業種と地区に限られるようになろう。
 また「貿易黒字の削減、内部経済構造の調整などが、今後の2年間に中国経済が直面する主な問題になるだろう」と指摘した。
 ホフマン氏は「銀行業の改革は中国にとって非常に重要だ」と強調し、「経常収支の黒字が増加していることから、人民元を含むアジア通貨は一段と大きな切り上げ圧力に直面することになろう」と指摘した。
 さらに次のような提案を行った。中国は環境保護と資源保護分野で大きなチャレンジに直面しており、中国政府は水資源不足、大気汚染の激化、漁業資源不足などに一段と大きな関心を寄せるべきだ。中国は今後、経済調整を進めるなかで価格のテコとしての役割を生かし、資源消費と汚染抑制の関係を調整する必要がある。
 同氏は中国の第11次5カ年計画(2006~10年)を高く評価し、次のように指摘した。この計画は再調整を行い、経済のバランスのとれた発展を目指す計画で、経済発展にみられる問題を効果的に解決し、持続可能な発展、調和のとれた発展を促すことに役立つ。
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