高級車市場の競争激化、ホンダ「アキュラ」参入

RL

RL内装
ホンダの中国現地法人である本田技研工業(中国)投資は、北米市場で展開している高級ブランド車「Acura」(アキュラ)の中国での販売を27日から開始したと発表した。中国の高級車市場はこの参入により更に競争が激化することになる。
販売される車種は旗艦モデルのRL(68万元)と北米市場での最量販モデルのTL(43万元)で、今後1年間で3000台の販売を計画している。アキュラの北米以外での販売は中国が初めてとなる。
自動車は本田技研工業(中国)投資が輸入し、アキュラ専用販売網を通じて販売される。裕福層が多い広東省・深セン市に特約店第1号をオープンさせた。特約店は向こう1年間で全国に10店舗が開業する予定だ。
一方、トヨタは28日、同社の高級ブランド「Lexus」(レクサス)のフラッグシップモデルであるLS460Lの販売を中国で開始した。価格は一番安いクラスで104万8000元。乗車4年・走行距離10万キロまで保障がつくなど、トヨタの自信のほどがうかがえる。
中国市場を舞台に競争を続けてきたホンダとトヨタだが、アキュラの中国投入で、高級車市場でもしのぎを削ることとなった。同時に、これまで中国の高級車市場ではメルセデス・ベンツに代表される外資系企業が強さを発揮していたが、ホンダ、トヨタの参入により厳しい競争時代に突入していくことになる。

TL

TL内装
中国自動車事業