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中国の今

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変化する中国の今をお伝えします。

 

新車ラッシュに落とし穴、副作用出現か

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中国の乗用車市場で新型車種の市場投入頻度が上がっている。今年上半期(1~6月)に発売された新型車種は、既存車種の改良型37車種を含め62車種。通年では100車種を超えるとみられている。しかし、新型車種の投入過熱の裏で、各車種の製品寿命が短くなったことによるトラブルや、値下げ合戦による採算性への打撃といった問題も起きつつある。業界内でも悪影響を懸念する声が上がり始めており、新型車種の発売競争が、自動車業界の首を締める可能性も出てきたといえそうだ。

 11日付中国経営報によると、今年8月だけでも第一汽車集団の「奔騰(BESTURN)」、フォード系長安福特の「フォーカス(福克斯)」2ボックスタイプ、日産自動車系東風日産の「シルフィ(軒逸、日本名はブルーバードシルフィ)」、海南マツダの「ファミリア(福美来)」第2代などの新型車種が発売された。
 
 今月も南京フィアットの「Perla(派朗)」、天津一汽夏利の「威志(C1)」、長安汽車の「CV6」、東風シトロエンの「C2」、奇瑞汽車の「QQ6」などが既に市場投入済みか、今後投入される予定だ。マーケティングなどを手掛ける新華信集団(シノトラスト)の林雷総裁は、「新型車種発売の頻度でみれば、中国を上回る国は世界のどこにもないのではないか」と話す。
 
 奇瑞は今年、新型車種を計6車種投入予定で、販売台数を昨年の約2倍に当たる30万台に設定している。また電池製造から3年前に自動車に参入した比亜迪(BYD)も、「これまで1車種しか発売していないが、来年は4車種を新たに投入する」と意欲をみせる。
 
 各社が競って新型車種の発売に力を入れるのは、競争相手に打ち勝ち、販売台数を伸ばす上で不可欠な手段と位置づけているからにほかならない。事実、今年7月の普通乗用車(セダン)市場では、フォルクスワーゲン系の一汽大衆(VW)の「Sagitar(速騰)」など、新型車種の売れ行きがおおむね好調だった実績がある。
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 ■表面化したひずみ
 
 しかし、こうした新型車種発売競争の激化は副作用を生み出し始めた。
 
 まず既存車種の淘汰が大幅に早まった。国際的にみると、乗用車の1車種について、開発着手から生産・販売停止に至るまでの期間は一般的に6~8年。ところが今の中国では、新型車種の頻繁な市場投入の影響で、かなりの車種が発売開始から2年程度で生産停止に追い込まれている。中には発売から数カ月で市場から姿を消す車種も出ているという。
 
 購入後、短い期間で生産停止になり、部品の生産も打ち切られた車種のユーザーは、故障しても部品がなく、修理できない状況に追い込まれているのが実態のようだ。
 
 消費者団体の中国消費者協会が今年上半期(1~6月)に受け付けた自動車の質に絡む苦情は、昨年同期比1割多い3,500件に達しており、そのうちかなりの数は「部品がなく修理できない」というものだったという。消費者の自動車メーカーに対する不信感増大にもつながりかねないといえる。
 
 また、メーカーやディーラーは競争が激化する中、新型車種の販売促進のため値下げ合戦を余儀なくされている。ディーラーの中には、「既存車種も値引き、新型車種も値引きしないと売れない」と、利幅縮小に悲鳴を上げているところもあるようだ。
 
 生産現場の実態を考慮しない無理な市場投入計画による問題も起きた。奇瑞が今年7月に発売した小型セダン「A516」は当初は2~3月に発売予定だったが、エンジンの手配が間に合わず、延期を繰り返した経緯がある。
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 ■上がり始めた危惧
 
 長安汽車集団の徐留平総裁は、今年の中国自動車業界の新型車種投入の頻度を「世界的な標準から見てもあまりに行き過ぎ」と指摘。結果的にブランドを傷つけていると警告した。新華信集団の林総裁も、「製品の質に深刻な悪影響を及ぼすことになるだろう」と予想する。こうした懸念が現実化して本格的に業界を揺るがす結果を生むのか。新型車種投入は中国自動車業界にとって“両刃(もろは)の剣”になっているともいえる。
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この歪に関しては、少しおかしいと思う。
確かに、今中国は新車ブーム。日本車も多く中国国内に投入されている。
日本メーカーは、正確な市場調査を元に、中国に合った車両を新車投入してくるので、この歪には該当しない。

問題なのは、中国国内メーカーなのだ。
中国のメーカーの車両は、技術が低い車両なので、値段で勝負しなくては、この新車ラッシュの中国で到底勝利する事は出来ない。
それに追い討ちをかけ、車両開発を怠り粗悪な車を市場に投入する事は
中国人民には、自分のお金、大金を払うのだから、より良い車を選ぶのが当然の事。
この簡単な答えを理解していないのが、中国、韓国メーカーだ。
韓国は、6年ほどで、車を乗り換える。一昔前の日本の様だ。
サイクルを短く、新車を投入して購買欲をそそらせるのだが、
開発時間の短さや、部品の供給システムを不完備でスタートさせるので、よい車が出来るはずはないのだ。
今これに気づいている日本メーカー、本場ドイツメーカーがこれから先、中国の自動車事業をリードしていくだろう。
 
 

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