北朝鮮国境の旅(丹東)5

バスがクラクションを鳴らしながら遣ってきた。
もちろん手を振りバスを止める。
「丹東行きたい!」
「丹東の手前の東港まで行くよ。乗っていきな。」
と言うことなので、ここでいつまで待つか分からんのでこのバスに乗る事にした。

チョーローカル線らしいので、道がガタガタ。頭がシェイクされフラフラになる。

この運転手、飛ばす飛ばす本当にバスが飛んでいくのでは無いかと思うほど飛ばす。

時間より早く東港に着いた。町を見回すとハングル文字があちらこちらで見える。北朝鮮の国境の付近に来たのだなと思った。
ここで丹東行きのバスに乗り換え、丹東に向かう。30分位で到着。
降りてみてはじめに思った印象は、別に北朝鮮の国境だからと言って町が、ブルーの色に染められているのだろうかと想像していたが、別になんとも無い中国の平凡な中都市でした。
少し歩いてみても中国。ハングルの看板(冷麺)の看板が多く目立つくらい。

人力自転車からの車載画像
少し疲れたので、人力自転車をチャーターし北朝鮮の国境の河まで運んでもらう。人力のおっさんとじゃべりながら、その場所に向かう。

来た来た。北朝鮮。こんな河ひとつ越えれば北朝鮮か!
北朝鮮側の川べりを見ると北朝鮮の子供が海水浴をしている。
TVで日本人の女がここの河に飛び込み
亡命した話があったけれども。
こんな河一瞬に亡命できる所だね。
遊覧船があったので値段を聞く「北朝鮮に入るのに200元、遊覧船は60元だった」お金が少なかったので遊覧船乗るだけにした。
北と中国を結ぶ鉄道の鉄橋の真下に言ったり、アメリカ人が北朝鮮側の鉄橋を潰してそのままにしてある橋も見た。

北朝鮮の川岸に近寄ると北朝鮮の子供が川で遊んでいる。手を振ったら手を振り替えしてくる。子供には緊迫感などは感じられないし楽しそうに遊んでいる。老人も船の上からつりを楽しんでいる。

北朝鮮側北朝鮮の子供

北朝鮮人 つりをする人々
優雅そうなんだがな。。。もっと緊迫感があるのかと思っていた。
現実に観光収入を考えた場所ではあるが、北側はやはり古びた建物で中国側とは全く違う空間だ。中国の支配を受けるのは時間の問題だろうと思った。
少し小腹すいたので、北朝鮮の冷麺を食べてみようと、ハングル文字の店に入った。5元安いね。中国本土で食べる冷麺より面が北朝鮮ポイのでこれは本物に近いんだろうと思いながら頂いた。

ウロチョロして夜の鉄橋を見に言ってみた。そこには異常な光景が目に入ってきた。

ライトアップは中国側のみ、北はまっ暗闇

中国側川辺
中国側は鉄橋をライトUPさせている。中国国境まで。
しかし、北朝鮮側は真っ暗闇。町も真っ暗。何もかもまっ暗。
やはり経済的には北朝鮮は追い込まれているのでしょうね。
これをみて、北の現実が自分の目で見てわかった様な気がした。
ホテルは、ビジネスホテル128元。やはり物価は大連に比べ安い。
丹東はあまり大きな都市ではない、韓国人のビジネスマンが多い。
現実的には日本企業はこの土地でビジネスをするのはやめた方が良いと感じる。
中国人と韓国人の町なのでしょう。
面白いものも発見は出来なかった。2日止まろうかと思ったが、一泊で切り上げて大連に戻ろうと思った。

北朝鮮ボロ船

北朝鮮のボロ船
今回小旅行をして思ったのは、中国の田舎の素晴らしさ。田舎の人の心の優しさ、都市に入ると一挙に面白みが無くなり、空気が悪くなり、人々も金で動く汚さがにじみ出ている。
この様に中国の500KM範囲での町の移り変わりを時間をかけて見られたのは、幸せだったのだろうと思うし、今後中国の地方に行っても同じような状況があるのだろうと予想される。
次回の旅は、ウルムチ地域、広州を予定している。またブログで紹介します。

丹東のドラ子猫
中国自動車