北朝鮮国境の旅(丹東)2
ようやく、大連市内を離れ、高速に乗ったのだが、高速を走る途中にバスの右前輪から異音がしだした。
多分、浸水した所を走行したのでベアリングの油が飛び焼きついたのが原因だろう。
バス運転手はなぜかとても気にしていて80kmでの安全走行になった。

バスが大事なのか、人間が大事なのかは分からないが、まあ安全には超した事はない。
いつも不思議に思っていた事が分かった。
高速で人が歩いていたり、座っていたりするのは、
この様なバスが高速で止まり乗せているからなのである。
高速で止まり、値段交渉をする。
もちろん値段交渉が不成立ならばその人はまた次のバスを待つ。
もう一つの発見は、高架橋が有る所が、臨時バス停になる。
高架橋で人は待っているし、そこで降りる。
高架橋のある所はある意味、高速に入りやすいのと、道が上にあるので次の地域に移動するのも楽と言う訳だ。
なるほどと感心した所だけれど、本当に危ない。大きなバスが急ブレーキで止まる。
後ろから来る車はクラクションを鳴らし、200km近くの速度でソーイングしている。
一瞬でもハンドル角を多めに与えると車は不安定になり操作出来なくなり、即死コース。
運転が上手いとか言うレベルでの操作ではないのだ。
はっきり申し上げて馬鹿。車を過信しすぎているのだろう。

孤山
大連から250キロ、先の「孤山」と言う田舎に着いたのが15時。
250キロの道のりを5時間。
本当にけつが割れてしまった。
「孤山」のバスターミナルに到着すると、タクシーではなく、人力タクシー、3輪バイクタクシーが待ち構えていた。
「安いホテルに案内してくれ」と気の良さそうなおじいさんの3輪バイクを選んだ。
「孤山」山が観光資源のようだ。日本人も訪れないローカルな町。町も完成されていない。
しかし、中国の大都市ばかり見ている私にはとても新鮮であり、
中国人の庶民の生活が目の当たりに見えた。

農業で暮らしている人ばかり、町では牛、羊、馬、ロバを軸の労働力として使っている。

アチラこちらに、鶏、アヒル、鴨が放し飼いにされている。時間が物凄くゆっくりしている。
日本人が中国に来ると、1番に匂い、空気が悪いと感じるだろう。
中国は下水設備が無いので、水の流れが悪い。この原因で異臭がしている。
しかしこの町は3kmほど町から離れると全く異臭がしなくなった。
川の水もとても綺麗だ。

大連から丹東(大連半島)はトウモロコ畑シと田園とが続きている。
広大な風景だ。
ずっとバスから見てきたが、農薬を散布している姿は無し。
トウモロコシ自体害虫に強いかもしれないが、この地域の食べ物は安心して食べれるなと思った。

そうこうしている内に、人の良いおじいちゃんが聞いてきた。
「なぜ、日本人がこの町に来たんだい?」
私 「うん。丹東に行くのですが、中国の田舎町を見てみたかったのです」
おじいちゃん 「そうですか。こんな田舎町何も無いですよ。山しかない。」
私 「いや。良いんです。私は中国人の本当の姿が見たかったのですよ」
おじいちゃん 「そうかい。よい。それじゃ、今日は私の家に来て下さい」
私 「良いんですか?」
おじいちゃん 「没問題。何もお構いは出来ないけれどね。」
私 「それじゃ。お願いします。」
とおじいちゃんの言葉に甘えて、世話になろうと思ったのです。

おじいちゃんの家は、ここから10kmほど先の農家。農業は息子と嫁に任せている。
おじいちゃんは3輪バイクタクシーで稼いでいる訳。
10km先と言っても、舗装されていない荒れ道をガタガタ飛びながら走る走る。

その道中には、農家の家が続いており、鴨、鶏、アヒルが走り回っている。
おじいちゃんは、農家の人達に声をかけながらガタガタ走る。人民は物凄くアットホームである。
これは田舎に来ないと分からない。時間が止まっているようだ。
なぜかこの道中が私にはとても心地よい時間だった。
続く。

多分、浸水した所を走行したのでベアリングの油が飛び焼きついたのが原因だろう。
バス運転手はなぜかとても気にしていて80kmでの安全走行になった。

バスが大事なのか、人間が大事なのかは分からないが、まあ安全には超した事はない。
いつも不思議に思っていた事が分かった。
高速で人が歩いていたり、座っていたりするのは、
この様なバスが高速で止まり乗せているからなのである。
高速で止まり、値段交渉をする。
もちろん値段交渉が不成立ならばその人はまた次のバスを待つ。
もう一つの発見は、高架橋が有る所が、臨時バス停になる。
高架橋で人は待っているし、そこで降りる。
高架橋のある所はある意味、高速に入りやすいのと、道が上にあるので次の地域に移動するのも楽と言う訳だ。
なるほどと感心した所だけれど、本当に危ない。大きなバスが急ブレーキで止まる。
後ろから来る車はクラクションを鳴らし、200km近くの速度でソーイングしている。
一瞬でもハンドル角を多めに与えると車は不安定になり操作出来なくなり、即死コース。
運転が上手いとか言うレベルでの操作ではないのだ。
はっきり申し上げて馬鹿。車を過信しすぎているのだろう。

孤山
大連から250キロ、先の「孤山」と言う田舎に着いたのが15時。
250キロの道のりを5時間。
本当にけつが割れてしまった。
「孤山」のバスターミナルに到着すると、タクシーではなく、人力タクシー、3輪バイクタクシーが待ち構えていた。
「安いホテルに案内してくれ」と気の良さそうなおじいさんの3輪バイクを選んだ。
「孤山」山が観光資源のようだ。日本人も訪れないローカルな町。町も完成されていない。
しかし、中国の大都市ばかり見ている私にはとても新鮮であり、
中国人の庶民の生活が目の当たりに見えた。

農業で暮らしている人ばかり、町では牛、羊、馬、ロバを軸の労働力として使っている。

アチラこちらに、鶏、アヒル、鴨が放し飼いにされている。時間が物凄くゆっくりしている。
日本人が中国に来ると、1番に匂い、空気が悪いと感じるだろう。
中国は下水設備が無いので、水の流れが悪い。この原因で異臭がしている。
しかしこの町は3kmほど町から離れると全く異臭がしなくなった。
川の水もとても綺麗だ。

大連から丹東(大連半島)はトウモロコ畑シと田園とが続きている。
広大な風景だ。
ずっとバスから見てきたが、農薬を散布している姿は無し。
トウモロコシ自体害虫に強いかもしれないが、この地域の食べ物は安心して食べれるなと思った。

そうこうしている内に、人の良いおじいちゃんが聞いてきた。
「なぜ、日本人がこの町に来たんだい?」
私 「うん。丹東に行くのですが、中国の田舎町を見てみたかったのです」
おじいちゃん 「そうですか。こんな田舎町何も無いですよ。山しかない。」
私 「いや。良いんです。私は中国人の本当の姿が見たかったのですよ」
おじいちゃん 「そうかい。よい。それじゃ、今日は私の家に来て下さい」
私 「良いんですか?」
おじいちゃん 「没問題。何もお構いは出来ないけれどね。」
私 「それじゃ。お願いします。」
とおじいちゃんの言葉に甘えて、世話になろうと思ったのです。

おじいちゃんの家は、ここから10kmほど先の農家。農業は息子と嫁に任せている。
おじいちゃんは3輪バイクタクシーで稼いでいる訳。
10km先と言っても、舗装されていない荒れ道をガタガタ飛びながら走る走る。

その道中には、農家の家が続いており、鴨、鶏、アヒルが走り回っている。
おじいちゃんは、農家の人達に声をかけながらガタガタ走る。人民は物凄くアットホームである。
これは田舎に来ないと分からない。時間が止まっているようだ。
なぜかこの道中が私にはとても心地よい時間だった。
続く。
